体の何処かに痛みや不快感があるとその部位のみに捉われてしまいがちです。

　ラフィーラ体操では、痛みがある部位だけでなくその原因を追求することで根本的に改善を促します。

　例えば、肩を痛めて動かすことに制約のある場合は、脚腰をよく運動させることで全身の血流を促し治癒力を高めます。逆に下肢（腰痛や膝・股関節痛等）の不快な症状には、上半身を整えることで改善することがあります。何故なら上半身の歪みが背骨に影響を及ぼしそれが不調の要因となるからです。

　体は、内臓も含め全てにおいて影響し合っています。全身をバランス良く運動させるラフィーラ体操は、弱い部位を補いながら総合的に体力、持久力、自然治癒力を向上させます。

　今回ご紹介する腕立て伏せは、大胸筋や上腕筋等を鍛えると共に上半身の歪みを整え姿勢を正すことで24個の椎骨で形成されている背骨を整えます。

　これにより負担の掛かりやすい頸椎や腰椎をはじめ全身の関節への負担を軽減し神経への圧迫を取り除くことで驚く程痛みが軽減されます。

　更に、ラフィーラ体操の特徴として、他の力を借りることなくセルフ整体や自己の体重を利用する筋肉強化等、自給自足で全身を運動させます。これは自身の力で治す（ヒーリング）とそれを自覚する（フィーリング）という自身に備わる本来の力を引き出します。

　何処にも痛みのない体は関節の可動域も大きくなり快適に動かせ気持ちも安らぎます。

　年末年始を軽やかに過ごすためにも是非お試しいただきたい体操です。