季節の一句!
去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの
高浜虚子
ヘルシーライフクラブメンバーサイト
季節の一句!
去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの
高浜虚子
世界中の海に少なくとも2500万t流出したといわれるプラスチックごみ。その90%は行方不明で海中に沈んでいるとされる。近年、紫外線や波の影響で直径5㎜以下になった「マイクロプラスチック」が魚介類を通して人間に取り込まれるリスクも指摘されていて、2022年には血液から、23年には心臓手術を受けた人の心臓から検出されたという。
地球環境汚染が我々の食糧と健康に及ぼす影響は極めて深刻だ。
一体どれだけの量のプラスチックごみが、どの地域に分布しているのか?広大な海洋調査は人力でなかなか進まなかったが、ここにきてプラスチックを自動識別する「深海ゴミAI(簡易的な機材で海底を撮影でき映像をAIが解析する)」や「海中粒子解析装置ラマカム(機材内に海水を取り込みレーザー照射によりマイクロプラスチックを自動検知する)」が登場し、調査の進展が期待されている。両者ともまだ試験段階だが、自動化が進めば世界中の研究者だけでなく市民の協力も仰いで、たとえば商船やタンカーに機材を乗せて世界中の海を走ってもらうこともできるし、各地のダイバーたちに海底を撮影してもらってAIで解析することも可能だ。それにより「海洋プラスチック地図」が迅速に作成でき、貴重な生物の生息地域を優先的に保護する方法も見えてくる。世界中の市民が協力し合える「シチズンサイエンス」が威力を発揮するのだ。
私たちの体も協力体制(ネットワーク)の賜物だ。常時設計通りに全身をリニューアルしつつ個を保っている。その妙なる調べを守り育んでいくのにラフィーラ体操は活躍する。
意識をもって深い呼吸を行うことで自分の体と対話する。そして全身を隅々まで丁寧に動かしながら今日食べたものを全身に運び届け明日の体を作る。役目を終えた今日の体は速やかに排泄されていく。100年繰り返すとして36500回。昨日出来たことは今日も出来る。それが健康寿命を生きる秘訣に他ならない。
今日も、そして来る年も、大切に、ていねいに体と向き合う日々を重ねてゆきたい。
本年もお世話になりました。また来年もどうぞよろしくお願いいたします!